『雑感』

稀に更新します。

金沢競馬場を席巻する"デルマ"冠名と9月3日(日)予想

 

 

かつて…

 

ジャングルスマイルという馬が金沢競馬場に君臨していた。
その長きに渡る活躍により、かえって重賞戦線には一線級の実力馬が揃っていた。
だが、ジャンスマに唯ー屈することなく、互角に渡り合った馬がいた。ナムラダイキチ。
決着がつかないまま、脚部不安をきっかけにナムラダイキチは離脱し、ジャングルスマイルも引退を迎えた。

 

そして、この地区を牛耳り始めたのが…

"白山連合会"(加藤義厩舎,河崎五市氏の所有馬)

"デルマ一家"(金田厩舎,浅沼廣幸&國分純両氏の所有馬)

"TOSHO BOYS"(佐藤茂厩舎,元トウショウ軍団の牡馬)

"ファーストビジョン"(鈴木長厩舎,ファーストV所有馬)

中川雅之厩舎(園田移籍組など)のリーディング上位5厩舎。それぞれの頭文字を取って、"FTHND"地区と呼ぶ。

 

…といった「HiGH&LOW」要素は金沢競馬に在りませんが、いま金沢所属の"デルマ"冠名は要チェックです。

先月発売の某競馬雑誌を読んでいると、まさしく"デルマ一家"に関する項目がありました。
北海道の有力馬主・浅沼廣幸氏(廣仁会:理事長)が所有する冠名"デルマ"の競走馬と社台Fの繋がりは、以前から知られています。浅沼氏と同じく北海道で皮膚科医院を経営する國分純オーナーとの深い関係も有名ですね。

國分氏が懇意にする生産牧場・スマイルF(旧:ファニーフレンズF)と、浅沼氏の自家生産牧場・ファニーヒルFは共に原口牧場(ミホノブルボンを生産)の流れにあります。スマイルの場長夫妻(中村広樹氏と原口氏の息女)は、ファニーフレンズの出身。その勢力規模は広がりを見せつつあり、今後の方針は気になるところ。

地方競馬の"デルマ"勢力も様変わりしています。"浅沼広幸"名義の転入馬が急激に増え出しました。
数年前までは(浅沼名義とは別に)"マステック
"が「デルマ冠名の馬、アベニン冠名の馬、國分氏の元所有馬」を所有し、門別・南関・名古屋(竹之下厩舎)を中心に走らせていたはず。これがプツリと途絶えてしまった。⇒今年の2歳馬にアベニンマルカート(角川)がいました。

昨年9月末。デルマサンダユウが転入したことを皮きりに金沢競馬場のリーディングを独走する金田一昌厩舎と急接近。僅か1年弱で通算19勝(遠征含)の好成績。"白山連合会"に代わって、同競馬場を牛耳る勢いです。
現在、金沢に所属するデルマは金田厩舎10頭+川添厩舎3頭の計13頭(宗綱厩舎の1頭は除外)。内3歳馬は12頭。

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ここまでの戦績は【65戦19勝(2着14回)】【連対率:50%】【複勝率:56%】と、高い数値が出ています。
但し【単勝回収率:78%】【複勝回収率:100%】ですから、単純に購入し続けて儲かるかは難しいところ。

デルマサンダユウは既に用途変更となっており、上記の3歳馬12頭と(先月転入したばかりの)デルマコウモンが主な戦力。その大半が「3歳デビュー」で「小柄な馬体」と、脚元の状態&体調面の不安は常に拭えません。
とりわけ、社台ファーム生産の庭先取引馬は何らかの不安がありそう。金田厩舎に委託するのも分かります。

毎度「複勝1倍台の人気」を背負いますが、河崎五市氏の所有馬"白山連合会"の絡む場合とは、賭け率の変動が異なる感じ。極端なオッズ乖離も見かけません。内訳の把握は出来ないため、これ以上は何とも言えませんが。
基本的には「下級条件で相対的に上位評価される&好成績をあげる」印象。馬券面で信頼は置きづらいです。

しかし、"デルマ一家"を構成するのは浅沼氏の所有馬だけではありません。國分純氏も忘れてはいけません。
今春から"国分純"の名義で所有馬が金田厩舎への転入を開始。こちらは既に8勝を挙げる好調ぶりです。

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中でも"年度代表馬候補"メイジン。大舞台で勝ち切れませんが、高い先行力と上がり性能は証明済みです。
血統的にも年を重ねてから楽しみ。個人的には(秋に帰国予定の)畑中騎手を乗せて欲しいんですけどね。

メイジンは(浅沼氏と國分氏の所有馬が外厩で使用する)グリーンマイルTC代表の矢野琢也氏が"名義上の馬主"。デルマの冠名馬も所有しており、金田厩舎にも1頭(デルマキンシロウ)在籍していました。 現在は4頭を管理。
80頭近い金田厩舎の現役管理馬中、14頭が浅沼氏と國分氏の所有馬。実に約2割がデルマ関連の競走馬です。

この様に短期間で勢力を拡大する"デルマ一家"。今後も注目に値しますが、単純に買うだけでは儲からない。
むしろ"デルマ一家"を軽視した馬券が狙い目なのか、(他馬主の)僚馬との兼ね合いも含めて、課題は残ります。 

 

 

さて。今回最後に「注目馬に挙げたい」1頭が、 先月27日の金沢3Rを圧勝した3歳牝馬フェリシアルチア。 

フェリシアルチア 通算成績3戦1勝 3歳B級 
サウスヴィグラス×母サンシェル(シングスピール)。レッツイットランの半妹。ミスプロ"4x3",ND"5x5"。
⇒金成吉田牧場生産。
14年サマーセールでグリーンマイルTCが落札。但し中央時代の馬主は生産者の吉田氏。JRAでは2戦未勝利。再度グリーンマイルTC経由で浅沼氏に渡ったと考えられます。先月、金田厩舎に移籍。

keiba.rakuten.co.jp それにしても、内チート馬場が過ぎる。

発馬五分から鞍上(栗原)が促すと、あっという間に先手を取り切りました。中盤は息が入り、後ろの馬に競られますが、そこから「後続を突き放す」圧勝劇。2着に2秒2差をつけましたが、それ以上に勝ち時計が1分30秒4。
単純な比較は出来ませんが、当日同条件のメイン競走(A2)を勝った"11勝馬"ウエスタンソレイユより速い時計を叩き出しています(こちらも栗原騎手が主戦)。転入初戦の内容としては"ナンディン級"かもしれません。
 

但し、蹄に不安を抱えており、無理しなさそう。金田厩舎は納得の転入先で、今後も間隔を開けながらレースを使うことになるはず。中央時代から馬体は良かったですし、気性面と身体面をクリア出来れば将来A級でも。
正に「何かと不穏な金沢競馬に射す一筋の光」と言って過言はないはず。フェリシアルチアの今後に期待です。

 

 

 

ここからは日曜の予想。先週初め「全周内側に砂補充が施された」金沢競馬場

砂煙の感じから、砂質こそ回復した様ですが、時計の出方は大きく変わっていません。
但し、火曜は強風の影響が大きかった。逃げ馬が残ったのも、差を詰めにくい悪条件が要因の一つでした。
現状「インチートは解消されても、内有利は変わらず」差し馬も道中・内目を通りたいですね。
中間降雨がない分、今日は砂補充後の馬場が本来の力を発揮するかも…という淡い期待は抱いておきます。

 

 

 

金沢1R:◎アスエノキボウ
⇒そのフェリシアルチア戦から"サルベージ"したい。中でもアスエノキボウは、前走大幅馬体増&外枠&潰される&外回す&追わずの5拍子。最内枠で出遅れるとヤラズを決めそうだが、先手を取れたら一変を期待できる。
外枠2頭だと吉原替わりのブランドチャームに期待。明栄商事×金田厩舎も初コンビになりますね。

 

金沢2R:◎ゴールドノーブル
⇒ゴールドノーブルは転入3戦目。格上挑戦になるが、能力的には足りそう。スタートも良い方だと思う。
レイアなど「香ばしい差し馬」は多いが、外枠のファーストビジョン2頭も気にしたい。

 

金沢4R:◎サンダーブラスト
⇒距離短縮になるが、内枠は良いと思う。この面子だと時計は遅くなりそうだし、差し競馬になっても。
クリノアンボワーズに好き勝手させたくない馬が何頭いるか。チェリーソング辺りが捲り嵌まれば。

 

金沢5R:◎アマザン
⇒転入後良いスピードを見せるダムデミステルがC1級で何処まで戦えるか。
馬券は内差しアマザンに期待。アガタティアラよりもダイシンアレッタの先行力を評価したいが。

 

金沢6R:◎ドリームマークス
⇒セブンフォースも金田厩舎に移籍。ドリームマークスが条件戻りで先行力を活かせそう。
それにしても、いつまで1400m戦が続くのか。シンボリピアフの末脚で楽しめそうだが、穴は内枠。

 

金沢10R 蛸島の秋祭り特別:◎ナツ
⇒オイヌサマとメイジンの先行争い。少なくとも平瀬が引かなければ、逆転は厳しいと見ている。
ショウナンバスターと迷ったが、ナツの立ち回りに期待。インベタで上昇する馬じゃない気もしますが。

 

金沢11R JRA認定 サファイア賞:◎カトリーヌエミュー
⇒シオジスターとクロスアヴェニューが隊列を形成。ウインドエスカリエは外々を回されそう。
カトリーヌエミューの立ち回りに期待。堅実な上に良血馬。2,3着は狙えるかなと。

 

金沢12R 奥能登国際芸術祭特別:◎ミリノカイザー
⇒先行馬が外目の枠に。ミリノカイザーの"漁夫の利"に期待。

 

 

とりあえず、今日はここまで。
中央は面倒なので、回避します。新潟記念はディープ産駒と社台馬を買っておけば良さげ。
小倉2歳Sはフローラルシトラスが人気しそうですが、ヴァイザーとかで良いんじゃないですかね。