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『雑感』

稀に更新します。

東京新聞杯 きさらぎ賞 2017 予想

 

映画『キサラギ』が公開されて、間もなく10年を迎えます。

脚本家・古沢良太出世作で、第50回ブルーリボン賞・作品賞を受賞。映画業界に限らず、各方面の識者から高い評価を受けていました。公開時期は我が家の水曜21時台に見るTV番組が『トリビアの泉』から『相棒』に変わった頃でもあり、個人的には『殺人講義』『バベルの塔』の古沢さんが…という第一印象でした。

そうした世間の「大絶賛」に疑問を呈したのが、Rhymestarの宇多丸さんです。
自身のラジオ番組『ウィークエンド・シャッフル』で、30分近く酷評を展開。名物コーナー『シネマハスラー(現ムービーウォッチメン)』の原点となりました。僕が知ったのは(映画を観てから)大分後なんですけどね。

昔から三谷幸喜作品を観ていたので、演劇手法は受け入れ易かったし、後から伏線を回収する「謎解き要素」も上手いかは別にして、割と楽しめます。ヲタク描写とアイドル要素は「いかにも前時代的」で萎えました。
僕は「良い脚本」ではなく「1回限りの勝負作」だと感じました。あらかじめ撒かれた伏線回収は面白いけど、台詞に頼り過ぎており、「だったら舞台で良いのでは?」という意見も分かります。良い話かゲスい話かを観客側に委ねる結末も「前時代のヲタク」を題材にしている以上、感情面と事実面に左右されてしまう。

面白かったけど、飛び道具に近い。作品よりも宇多丸さんの評論の方が面白くて、タマフルを聴く様になった。というのが「結論」かもしれません。同時に『キサラギ』を勧めてくる人とは仲良くなれなさそうです。

きさらぎ賞は過去10年間で7回、好走馬がG1好走に繋がっています。「きさらぎ賞=出世しないレース」と、今でも言われたりしますが、やはりレースの多様化・グローバル化によって変化しつつあります。
人気薄の好走が多いレースですが、故に「レベルが低い」「出世しない」という理由付けするのは面白くない。むしろ93年・ツジユートピアン以降の勝ち馬は(故障による引退馬を除いて)古馬になっても活躍しており、馬券に貢献している点は語られても良い気がします。

 

 

東京新聞杯
エアスピネル
ブラックムーン⇒ブラックスピネルに変更。馬場的に届かないと判断。 
▲ロイカバード,ヤングマンパワー
マイネルアウラート,ダイワリベラル,プロディガルサン
【1列目:タガノアシュラ】
東京芝は高速状態。昼頃から雨予報だが、神経質に考えない。気分良く先行出来るマイネルアウラート。これにダイワリベラル、ヤングマンパワー辺りが続く。問題は典ちゃん。基礎SP的には先行策より(最近の傾向的にも)最後方から馬群を突きそう。かならずしも「前残り」とは言い切れない。地力+位置取りを重視したい。

本命はブラックムーンとロイカバードで迷った。ブラックムーンは(母父ジェネラスもガルボと違い)鋭い末脚を繰り出す。京都金杯富士Sの様に決め手勝負じゃないと苦しい。中盤緩んで直線勝負になれば良いが、道中動かして行く内田博は怖い。その点、ロイカバードは一か八か。道悪もやれるが、追走に苦しむと終了する。

エアスピネルは自分との戦い。武豊続投は好材料。「前走以上」に危険そうだが、「前走以上」も期待できる。仕上がりも「8分」位には上げてきそう。身体能力は抜けており、左替わりも楽しみ。出来たら良馬場で。

ヤングマンパワーは安定して渋とい末脚を繰り出す。重賞2勝時からも稍高速良馬場&淡々スローが望ましい。馬群一団なら儲けもの。逆にスロー末脚勝負や前を捕まえに行く役割は好ましくない。

ブラックスピネル、プロディガルサン、ダイワリベラル辺り末脚の使い所が難しい。総合力のブラックスピネルは「切れ負け」「溜め殺し」の危険性。せめて2,3列目が欲しい所。切れ味抜群のプロディガルサンは白富士S除外からの短縮。前受け⇒差しの流れが欲しかった。ダイワリベラルは序盤の位置取りと相手強化が鍵。

 

 

 

きさらぎ賞
◎サトノアーサー
〇プラチナヴォイス⇒△に変更。和田騎手が駄目すぎる。
▲タガノアシュラ,ダンビュライト⇒〇に変更。
△エスプリトゥオーゾ,アメリカズカップ,スズカメジャー
【1列目:タガノアシュラ】

やはりタガノアシュラは先手が欲しい。プラチナヴォイスは自分のペース、アメリカズカップは外好位が欲しいところ。岩田騎手は中盤緩めると思うが、京都1800mで超スローは考えにくい。雨の影響からも決め手重視はし辛いが、(過去成績からも)地力決着の節はあり、逃げ先行・好走馬も「紛れ」感は薄い。

サトノアーサーの新馬戦は超スローを少し長めに末脚を使わされる。3角~4角追っ付けながら外目を回して、直線は大きなストライドの割に伸びあぐねる。最後は強引に差し切った。(レベルは高くないが)他馬と比べても持続力が相当ある様子。シクラメン賞も新馬戦並のスロー。直線エンジンが掛かると、鞭数発で11.1-10.6-11.0(推定)という驚異の末脚を繰り出した。これも相手楽だが、雨の阪神芝を考えると評価せざるを得ない。

とにかくギアが入ると鋭く伸びる。SP持続力も高い。ペース次第でパフォーマンスを落とす可能性もあるが、現状評価せざるを得ない。追い切りは余裕残しで抜群の動き。1週前はCWで、ダービー2着馬サトノラーゼンを楽に交わしている。先行馬に足元を掬われる可能性こそあるが、後ろから差される事は先ずないでしょう。

プラチナヴォイスは外回り短縮。エンパイアメーカー産駒らしい気性の難しさで終始予断を許さない。未勝利戦「B」相当、萩Sヴァナヘイム完封、前走は最速地点で前に詰まった。多少流れても精神面で苦労しなければ。タガノアシュラは凡走した2走よりも2勝の内容が難しい。岩田騎手は緩めるだろうし、雨で渋る分「誤魔化せる」馬場になるか。血統的にはマンカフェ×パラダイスクリーク(ゴールデンサッシュ血統)で淀坂は合いそう。 

ダンビュライトは天気に恵まれそう。気性面で不安があり、朝日杯の様に大きく崩れる可能性もある。その点、少頭数+広いコース替わりは好感。前々走より条件は悪くない。ルーラーシップ産駒の中でも完成度が高い馬。力強い走りで他馬の決め手を封じたい。スズカメジャーの慎重さは厩舎方針なのか、別の理由なのか。高素材は間違いなく、新馬戦の末脚も鋭い。道悪京都短縮「らしい」血統に思える。むやみに外々を回さない騎手だし、ペース対応も可能かと。その他だとアメリカズカップとエスピリトゥオーゾも連下候補。前者は先行力あるが、決め手に欠ける印象。後者は未勝利戦「B」相当だが、控える競馬をしそう。