『雑感』

稀に更新します。

アウトレイジ・ビヨンドを見た話と鎌倉記念2012年予想



北野武監督『アウトレイジ・ビヨンド』が約2週間前に公開され、早速話題を呼んでいます。

youtu.be 今後も北野映画は娯楽路線をまい進するんですかね…

前作『アウトレイジ』を超える、ヤクザ同士の罵り合いと暴力表現。度々織り込まれる「馬鹿野郎、この野郎」は「たけし映画を見ている」感を観客に与え、悪人たちの顛末を面白おかしく見届ける事が出来ました。

 

トーリーは前作同様"往年の任侠映画に沿っている"。ベタな展開を楽しめます。
ピッチングマシーンを使った拷問、中野英雄さんが○○する場面、特命ヒットマン只野仁(高橋克典)の格好良さ、塩見三省さんの顔力が光る中、それら全てを凌駕する白竜さんと金田時男さん(統一日報会長)の圧倒的存在感。やはり一番怖いのは、佇まいだけで相手を威圧し、表立って怖い行為はしない人なんですよね。

 

個人的な印象ですが、近年のたけしさんは映画もバラエティも難化している気がします。広く観客を刺激し煽る作品は緻密な知覚操作によって生み出される。感覚的に単純化した作品(逆も然り)とは少し様子が違います。

それこそ、10年近く前『TAKESHIS'』『監督・ばんざい!』『アキレスと亀』という迷三部作を発表した北野監督。とりわけ『TAKESHIS'』は、別次元の自分と向き合い思考の果てに暴力を繰り返す不思議な作品です。

たけし自ら運転するタクシーが、客に促されて死体の転がる道路を走り、最後は奈落に堕ちる。張りぼての芋虫が吊るされる場面と美輪明宏が『ヨイトマケ~』を歌う場面の連なり。拳銃を入手して、立ちはだかる警官隊、古風なヤクザ、左翼デモ隊を次々撃ち殺す終盤戦。脈絡のない映像表現が続きます。時折、自らの台詞「(美輪明宏は)化け物だろ!!」で観客を包摂。最後は「自分を殺せるのは自分しかいない」という結論に帰結します。

続く『監督・ばんざい!』『アキレスと亀』でも「芸術の暴力性」を見せつけられます。とりわけ『監督~』は敢えて下らない演出を取り入れている。考えの足りない笑い要素を、考えて作る辺りが普通じゃありません。

ある意味『アキレスと亀』の方は誠実に(?)芸術・現実と向きあっている。画家を志した主人公は何を描きたいのか分からない。それでも描き続ける。芸術の呪縛は「惨い夫婦愛」によって解かれますが、それは「救い」であって救われてはいない。それでも「ゲバルト(暴力)では救われない」だけ、終わり方は良かった。

 

何より『アキレスと亀』を撮り終えた事で、たけしさんは『アウトレイジ』を完成させる事が出来たのかなと。怖くて面白い仕掛けの数々。任侠映画を髣髴とさせる趣向。同じ娯楽作品でも『座頭市』より緻密な知覚操作が行われています。そして、その続編は軽やかで楽しい。ストーリーは直ぐに浮かんだというのも分かります。

 

絵が上手い人は描くのも早い。よく聞かれる言葉ですが、これは「時間軸」の問題かもしれません。
知識や才能だけでなく、経験と過程によって「時間軸」は正確になる。映画制作や競馬予想にも通じそうです。

 

 

そんな感じで、川崎開催。水曜メインは鎌倉記念です。
訳あって、特別指定席から観戦します。最近は競馬予想アプリなるものが増えましたね…。
とはいえ、コンピュータを馬鹿には出来ない。予想の「軸」を構築するのに使えそうなものは取り入れます。

 

 

鎌倉記念
◎ミータロー
〇インサイドザパーク
▲ドリームキングダム,クラグオー
△ウィンゲイル,スガキュール,アイディンゴッテス
⇒サトケン2頭とヒカリワールドの動き次第。先行馬は揃っているが、地重い川崎で序~中盤飛ばす馬はいないと思う。後は雨の影響次第。メイン辺りは本降りかもしれませんし、少し道悪差し寄りに想定します。
本命はミータロー。脚抜き良い馬場で差せる血統なら最上位でしょう。問題は父産駒特有の「遅い一完歩目」と直線捌けるか否か。前走見る限り延長は悪くなさそう。好調続く服部騎手の腕に期待します。
インサイドザパークは南関勢で最上位と見て良い。但し基礎SPは致命的。正直今がマシな方だと思う。今回は内目から直線上手く捌けるか。雨の影響で末脚が使い易い展開になれば良い感じ。
ドリームキングダムは前走変則ペースで後半持続力勝負になった感。今回は基礎SPが足りない可能性も含めてクラグオーの方が良いかなと。穴は(厳しいと思うが)スガキュール。ナスノキセキがいたらねぇ…。