『雑感』

稀に更新します。

中山記念 阪急杯 2017年 予想

 

東京マラソンはW.キプサングが優勝。34歳の実力者が、ロンドン五輪3着の力を見せました。

日本国内初の記録2時間3分台は都庁前~東京駅前の新コースが大きく影響しているでしょう。期待された2時間2分台も今後夢では無い。序盤から超ハイペース。その中で厳しい走りを見せた11位の設楽弟は楽しみですね。
世界選手権に繋がるのかは別の話。また選考会が荒れそうです。TV中継がCX⇒AXに変わりましたが、芸能人とはいえ、ランナーにアナウンサーがマイクを向けながら併走する中継スタイルはどうなんでしょうね。

 


中山記念
◎サクラアンプルール
リアルスティール
ロゴタイプ
△アンビシャス,ヌーヴォレコルト,ネオリアリズム
前列想定:マイネルミラノ,ロゴタイプ,ネオリアリズム
◇1か月ぶりの中山開催。C⇒Aコース使用になるが、内目の芝は若干剥げている印象。そこそこ速い時計が出る土曜日の傾向も、上級条件では「上がり性能より地力」が求められそう。また、ある程度馬格が欲しい。
⇒坂スタートの先行争いはマイネルミラノ有利。ネオリアリズムは最内ミルコ出負け懸念。外からロゴタイプ,ヌーヴォレコルトの動きに注目したい。恐らく淡々スロー。勝負所3角~4角で突き離しに来るなら、好調田辺と復調岩田の動き次第。リアルスティール,アンビシャス始め末脚溜める勢の取捨選択に気を付けたい。

本命はサクラアンプルール。前走府中スロー勝負での好走には驚いた。常に気性&脚元との戦いで典さん向き(?)の馬。直線ソラ使う辺りも格上挑戦なら悪くない。クレアーブリッジ牝系が因縁深い中山で躍動する。
リアルスティールというより、母ラヴズオンリーミーは末脚の使い所難しく当該コース向きというのが個人説。休み明け不安も昨年3着は勝ち馬を気にして後手に回った分。戸崎騎手は構えるだろうし、圏内は堅いかと。
ロゴタイプは復活というより「使われ方がマシになった」印象。息の長い活躍は父産駒らしい。淡々スロー展開は歓迎もレース主導権を奪わないと後続の決め手に屈しそう。総合力と基礎SPは面子上位でしょう。
ヌーヴォレコルトも「勝負所の工夫一つ」で圏内。こちらは直線機動力が使える+岩田騎手の平行移動を期待。アンビシャスは瞬発力&機動力勝負の方が良い。昨年ほど良さは感じない。ネオリアリズムは位置取り次第。

 

阪急杯
◎ブラヴィッシモ
ロサギガンティア
シュウジ
△1,2,6,8,11
前列想定:カオスモス,ブラヴィッシモ,シュウジ
阪神は雨の影響が残る馬場状態。シンプルに基礎SP+地力上位を狙いたい。
武幸四郎カオスモスは兄貴のアシストか。この面子だとミッキーorテイエムが無理しない限り緩く流れそう。勝負所シュウジの動き次第。人気薄は先行馬狙いも、正直妙味を感じない。まぁ見るレースでしょう。

ブラヴィッシモはOP入り後不振も阪神替わり+延長。弟のアシストもあり序~中盤良いペースで運べそう。
ロサギガンティアは得意阪神も内目で四位は嫌な予感。シュウジも前走の様に上手く運べるかは分からない。
困った時はアドマイヤムーン産駒。押さえておきましょう。

『沈黙-サイレンス-』を見てきた感想とユングフラウ賞予想。

 

 

マーティン・スコセッシが長年の構想を経て、ついに遠藤周作の小説を映画化した『沈黙-サイレンス-』
公開されて1カ月近く経ちますが、2017年2月の時点で今年ベストかもしれません。本当に素晴らしかった。

chinmoku.jp

島原の乱が鎮圧されて間もない江戸前期。宣教師のロドリゴは師匠フェレイラが棄教したと聞きつけて、キリシタン弾圧の厳しい日本に潜入する。そこで見たのは、残忍な拷問の末に殉教する信者たちだった。再開を果たした師匠や幕府の役人との交流を通して、キリスト信仰の根源である〈神の沈黙〉とは何か、宗教・信仰とは何かを説いた遠藤周作の長編小説。

単なる宗教映画ではなく、全ての人間に付き纏う「苦悩との付き合い方」を描いた作品。そうした意味では宗教というだけで毛嫌いする人間や無宗教の人間こそ見て、何かを感じ取って欲しい意図があるかもしれません。
ギャング映画の印象が強いスコセッシ監督は、マフィアの街で育ち、神学校を目指した人間。作風は『タクシードライバー』等からも「苦悩」と「暴力」に満ちており、彼が遠藤周作の『沈黙』に共感した事も頷けます。

目に見えない宗教との対話。目に見える人々との対話。それを通して、殉教とは何か。棄教とは何か。
不条理な世の中で全ての人間に付き纏う「暴力」と「苦悩」を描いている。原作に忠実でもあり、監督のテーマが色濃く出ています。不条理を「受け入れる」か。それとも「抗う」か。はたまた「沈黙する」のか。
塚本晋也演じる「モキチ」と窪塚洋介演じる「キチジロー」は切支丹として異なる考え方・選択を下します。
どちらも間違っていないし、どちらも正しいとは思わない。これは師匠フェレイラの選択にも言えることです。

目に見えないもの(匿名・ノーリスクの立場)で命を粗末にする(空気を読まない・炎上する)くらいなら、禁忌を侵す(口裏を合わせる・片棒を担ぐ)方が良いじゃないか。それが合理的なら間違いない。…本当にそうか?
いや、純粋な気持ち(居心地悪さ・閉塞感)を溜めこむより、それが論理的で正しいと思うなら、臆することなく行動すべきだろう。周りを気にして妥協する必要はない。…それも押しつけ(暴力)ではないだろうか?

キリスト教を弾圧する幕府の描き方も良くて、単に「けしからん!」「殺せ!」ではありません。イッセー尾形演じる井上政重浅野忠信演じる通辞は、論理的且つ狡猾に尋問。宗教とは何か?棄教とは何か?を説きます。井上筑後守が○○○○だと知らない観客は「こんな役人いるはずない!」なんて思うかもしれませんね(笑)

一番の見所は何度かある「踏絵」のシーン。踏むことは正しいのか。踏まない事は許されないのか。
弾圧も「暴力」だけど、殉教も「暴力」という見方もある。この自問自答を繰り返します。
俳優たちの演技も良くて、リーアム・ニーソンやキーラン・ハインズ、イッセー尾形窪塚洋介も良いですが、塚本晋也監督演じるモキチは良かったです。後は上記の踏絵シーンに登場する加瀬亮AKIRA(EXILE)。
外国映画で酷い目に合う加瀬さんと相も変わらずの琥珀さん。また短い登場の中村嘉葎雄様も貫禄ありました。

力背景的にどうしようもない不条理な状況で、何を信じるのか。何を受け入れるのか。何のために生きるのか。
キリスト教を通じて、現代に「突きつける」のではなく「提示する」建設的な作品に仕上がっています。
精神的苦悩や宗教的ゲバルトに関する社会問題が多い中で、これは人に勧めたくなる映画だなと思いました。

 

 

そんな感じで、ユングフラウ賞は手短に。

 

 

ユングフラウ賞
◎グラスサファイヤ
〇スターインパルス
▲ピンクドッグウッド,アップトゥユー
△アンジュジョリー,ゴーフューチャー,ステップオブダンス
⇒短縮スターインパルスと文男替ゴーフューチャー。共に速いが、石崎逃げ⇒文男番手の流れは自然に見える。これにピンクドッグウッドと外からアップトゥユー。比較的基礎SP高い馬が揃い、淡々と流れるのは必定。
速い流れの対応&上がり重視。グラスサファイヤで勝負したい。前走は外枠から位置取れず4,5番手追走、2走前は内目「漁夫の利」で連続4着。基礎SPは悪くないし、好調の今野騎手が最内を上手く立ち回れば。

スターインパルス本命でも良かったが、前走自信の◎をもう一度は気が引ける、短縮は間違いない。後は序盤の隊列次第。ピンクドッグウッドの東海移籍は戦略(コスト+低負荷好仕上げ+選択肢増など)か。基礎SP最上位も次を見据えてきそう。その方が良いと思う。アップトゥユーも同様。こちらは前走馬場を考えると参考外。
アンジュジョリーは笹川替で「漁夫の利」狙い。近2走反応鈍く、血統的にも距離短縮で一変欲しい。B着文男の文字列が怖いゴーフューチャーは強烈な意図を汲み取り、単純に楽しみ。良血ステップオブダンスと前走健闘のヴィーナスアローも怖いですが、前者は位置取り、後者は臨戦、共に鞍上面で不安。この辺りは馬体を見て。

フェブラリーS 2017年 予想 

 

2017年最初の中央G1が、もうあと数時間後ですか。

時間が無かったので、手短に。今年は混戦ムード。サウンドトゥルーの鞍上が決まらなかったり、カフジテイクが乗り替わったり、戦前から不穏な感じ。ヒヤシンスSに良い面子が揃っただけに古馬勢も頑張って欲しい。

 

 

◇基本文脈
2角奥の芝スタート。長い直線で先行争いが消極的な事は稀。逃げ馬にもよるが、先行馬は基礎SPが必要。
⇒序盤篩にかけられて、馬群は「先頭」「好位」「後方」に分かれやすい。好位集団は動き出しが難しい印象。
ペースが落ち着く事は稀少。コパノリッキーは「前後半イーブン」「中緩み」展開で連覇を果たす。
⇒2年とも「やや時計の掛かる」良馬場で、序盤「好位~中団の馬群が渋滞気味」だった。マークも甘かった。
昨年はコーリンベリーが先手を奪い、好位中団まで同じ馬群。淡々と流れた分、残り100mはバテ差し様相。
⇒12年は直線追い風でハイペース。11年は凍結防止剤が撒かれた良馬場でロベルト決着。この辺りは参考外。

 

◇鮮度
個人的には「鮮度」を取捨選択するレース。単純に「4歳馬」「上がり馬(連勝含)」が来る印象もあるけど、良質な基礎SPと決め手の安定感。器用さに欠けても、中身が充実した馬(伸びしろのある馬)を狙いたい。
今年はゴールドドリーム,カフジテイク,ケイティブレイブが選択候補。前者2頭は武蔵野S好走組でもある。
常連組コパノリッキー,ノンコノユメ,モーニン,ベストウォーリア,アスカノロマンの取捨選択も同時並行で。

 

◇馬場
引き続き「乾き切った」良馬場。時計も掛かる傾向で上がり重視。ハイペース消耗戦は考えにくい。
内外の差よりも、上手く脚を溜めて直線に臨む。先行馬にも差し馬にも通じる事項かと。必然的に先行~好位追走組が有利。逃げ馬と追い込み馬は上位で再考するくらい。地力サンデー系の好走が目立ち、馬体重もあった方が良いですね。いかにもスピード型、スタミナ型は勝ちきれない印象。

 

◇狙いたい馬
今年は巻き返しを図る実績馬が人気の上位を占める。これを「単純にレベルが低い」と言い切る「業者」もいる様ですが、チャンピオンズCと武蔵野Sは同じ淡々と流れる展開も、前者は「中後半ロングスパート戦」に近く、後者は「高速スピード勝負」の印象を受けた。根岸Sも厳しい展開で快速馬と差し馬で決着した。
仮にコパノリッキーケイティブレイブ(アスカノロマンでも)が先手を取り切れば、上記と異なるレース展開を想定したい。やや中緩みorイーブンからの直線再加速。序盤で篩にかけられた馬は勝負所でも苦しいはず。
ところがコパノリッキーは(ゴールドドリームも)枠が悪すぎる。しかも隣がアスカノロマン。15年の様に上手く位置を取れると良いですが。カフジテイクやサウンドトゥルーが千切る想定はしない方に賭けようと思います。

 

フェブラリーS
ノンコノユメ
ゴールドドリーム
コパノリッキー,ケイティブレイブ
アスカノロマン,モーニン,ベストウォーリア,カフジテイク

ノンコノユメを秋3戦買い続けたが、去勢効果は悪くないと思う。元々行き脚がつかない&反応が酷いから道中追い通しの馬。前付け可能になった点は良い。個人的には長く末脚が使えない&器用じゃないと思い、近3走とかしわ記念の負けも理由つく。ホルモンバランスが落ち着いて、馬体重の変動無ければ、コパノリッキー的展開は歓迎のはず。レイディルアレナ,ナガラオリオン然り末脚の溜め方は難しいが、その点鞍上は信頼できる。

ゴールドドリームケイティブレイブを「鮮度面からも」上位に取りたい。前者は(身体が出来ていないのか)序盤のパフォーマンスに不満。前付け出来る様になればゴルア後継なんですけどね。後者は待望の距離短縮で外枠。ただ逃げ切るは…幸の外2,3妥協はあるけど、ファンシミン系で正攻法やったら最後甘くなりそう。

モーニンはムーア替わりというより、戸崎降板が(タイプ的に)見直せる。もっとアグレッシブに乗って欲しい。ベストウォーリア急緩急の流れが欲しい。今回は自ら流れを作った方が良さそうだけど、戸崎かぁ。コパノリッキーは鮮度の問題。条件は合っている。アスカノロマン淡白な逃げ馬。去年みたいな流れになれば良いけど。

 

 

金盃(大井) 2017 予想

 

節分の恵方巻きやハロウィーンの仮装が社会問題となる中、無事59回目のバレンタインデーが終わりました。

新宿伊勢丹で最初に「バレンタインデーフェア」が催されたのは1958年。企業のチョコレート消費促進作戦は年月を重ねて国民的行事に成長しました。欧米の場合バレンタインカードやささやかな贈り物を送る風習は有名ですが、男性から女性に告白する習慣もあります。日本は「男性から女性に告白する」図式が根強く、2月14日を契機に「女性から男性に告白する」図式が浸透し始めた辺りは興味深いです。今や友チョコ自分チョコと、多様に親しまれるバレンタインデーですが、ちなみに僕は生まれてこの方本命を…止めましょう。そういえば、高校生の時に友達同士で、一人が「チョコよりも愛を下さい」と言ったら「Wow Wow」と返答する謎の遊びが流行ったんですよね。あれ、今考えると何が面白かったんだろう…。

さて、大井開催は金盃ウィークです。
バレンタインより2年早い1956年創設。春秋で大一番の役割を果たした重賞競走も、現在までに冬の長距離重賞へと変遷を遂げ、今年61回目を迎えました。ちなみにハンデ戦から別定戦に変更されて10回目でもあります。歴代の優勝馬を振り返ると、優勝騎手・厩舎厩舎は「上位感」ありますね。連覇ケースも多く、人気薄の穴馬も実績馬だったりします。思い出深いのは、デビュー連続15連対を重賞初制覇で果たしたバグパイプウインド。今年は6連勝中のレイディルアレナが参戦。昨年覇者ジャルディーノと古豪ユーロビートに加えて、地方転入馬が鍵を握りそうです。ストゥデイウムやキスミープリンスの復活にも期待。

 

金盃
ユーロビート
〇オリオンザジャパン
▲クラージュドール,レイディルアレナ
△ジャルディーノ,キープインタッチ,タイムビヨンド
【前列想定:ジャルディーノ】
ジャルディーノが楽に先手を取れそう。ユーロビートは他馬次第。またストゥディウムが奇策を取る可能性も。今開催は冬馬場らしくタフさが表れてますね。次々外差しが決まる感はないけど、末脚の使い所を誤ると崩れる印象。内枠組は内回りの方が競馬し易いかもしれません。終始外回りのコーナー6つで地力が必要です。
密集スローor中緩みペースなら、中~後半オリオンザジャパン,タイムビヨンド辺りが動く展開を想定します。

年末以来のユーロビートは57kgで戦える。ミッドウェイ調整で状態良さげ。動き易い大井に戻るのも好感で、大負けのリスクは低いと見た。基礎SP面で不安も展開的にリカバー可能。転入初戦オリオンザジャパンは調教パートナーの笹川を起用。気性面かと思うが、脚元的に「文男は時期尚早」と踏んだ気も。長く末脚を使える馬で溜め殺しは最悪。とはいえ、自ら動くのはリスキー。地力は期待出来るし追い切り良好も、馬体を見てか。

本当はクラージュドールを重視したいが、今週の泰斗に不安しかない。初めての2600m戦で中~後半動く展開は歓迎も、内枠で序盤位置下げると後手に回る危険性。地力を信じて騎乗する様なら楽しみ。レイディルアレナは距離よりも気性。前走は想像以上に強い競馬だった。スター候補だと思うし、良い結果を期待したい。
キープインタッチとタイムビヨンドは工夫一つで面白そう。前者は厩舎的に信用し難い。後者は馬体の立て直し急務。鞍上は共に良い感じ。後は復調気味ジャルディーノ。斤量恩恵はないが、主導権を握り易い点は好感。